不妊治療を卒業し、夫婦の絆を深め本当の〝家族〟に
不妊症治療を卒業して1年経った今、心から「私はとても幸せです」と言えます。その理由はちゃんと納得して治療を終えられたからだと思います。お互いの気持ちを全て打ち明け、ときにはぶつかり、ときには励まし合い、夫婦の絆を深められた大切な時間となりました。この時間がなかったら本当の〝家族〟になれなかったかもしれません。もちろん子どもを授かって卒業できたら一番良かったのですが、私の場合は主人から「最近あんまり笑わなくなった気がする。2人だけで仲良く楽しくやっていくっていうのはダメなの?」と言われたことがキッカケになりました。主人にも子どもを抱かせてあげられなかったり、私も母親になれなかったのはとても残念ですが、でも精一杯頑張った結果だと受け止めることはできています。最後の通院日「一緒に行けなくてごめんね。良く頑張りました。おつかれさま。」と主人からメールが届いたときは、電車の中、マフラーで顔を隠しながら嗚咽しました。帰宅した際には「これからもよろしくね」と言ってもらい、自分が誰かに必要とされている喜びを感じられた瞬間でした。
これからは夫婦仲良く、健康で平和で穏やかな生活を送っていきたいと思います。
(40代・女性)